ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
6節 折り鶴
「じゃ、また明日。」。
駒野が立ち上がると、奈月は呼び止めた。
「新学期入って、忙しいんでしょ?」。
「プチね。だから長い間いられなくてごめん。」。
「知恵、無理しなくてもいいよ…。前まで数日おきだったのに、ここのところ毎日じゃん。」。
「邪魔?私がいると王子と二人きりになれないから。」。
駒野がいたずらっぽく笑うと奈月は睨んだ。
「知恵!そんなんじゃないって…。」。
「どうだかね。」。
駒野は笑いながら、
病室を出て行った。
駒野が立ち上がると、奈月は呼び止めた。
「新学期入って、忙しいんでしょ?」。
「プチね。だから長い間いられなくてごめん。」。
「知恵、無理しなくてもいいよ…。前まで数日おきだったのに、ここのところ毎日じゃん。」。
「邪魔?私がいると王子と二人きりになれないから。」。
駒野がいたずらっぽく笑うと奈月は睨んだ。
「知恵!そんなんじゃないって…。」。
「どうだかね。」。
駒野は笑いながら、
病室を出て行った。