ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
奈月は、杉山の目の前の折り鶴を取り上げ、
くしゃくしゃにすると、床に投げつけた。


「あっ…。」。

短く切ない声を上げる杉山に、

「たかが、折り紙じゃん。なんて声出してんの…。キモォ〜。」

と、言い残し奈月は、自分の病室へ戻った。
< 277 / 565 >

この作品をシェア

pagetop