ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
「う゛〜俺、最低なんです。」

杉山は目を開けた。

「知ってるよ。」

『ちょっと綺麗だからって、嫌な態度だ…。』

ただ、言葉にすると、
これからの入院生活に、響くので、
杉山は黙っている事にした。


「何があった?あさっての手術に響くといけないし…、ほら、話てみ?」


藤崎の問答無用な言葉の後、杉山はサイドテーブルの上にあったプリント用紙の裏に絵を描き始めた。
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