ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
『シャッー!』

事を済ませた藤崎はカーテンを勢いよく開けた。

「充君…、ここは病院だよ。言葉には…。」

杉山に散々罵声を浴びせたせいで、口調は普段に戻りつつあった。

「は……い……。」

杉山は、藤崎の顔を見る事なく、うなだれた。
< 38 / 565 >

この作品をシェア

pagetop