ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
「だから言ったでしょ、ここは病院だ…って?」


昼食後の検温の際、体温だけ確認して去ろうとした藤崎をベッド脇の椅子に座らせ、夜中の事を話した。


「うん…。」

杉山の言葉に力はない。

「充君のように、元気になれる人もいれば、卓さんみたいに天国に旅立つ人もいるの…。」
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