ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
武晶の口調に重みが感じられ杉山は黙って武晶を見つめた。

「あの子のドナーが見つかってな…。その顔は聞いたみたいだね。…、でもこれからの前処置に入っていくと、かなりきつい治療になっていくんだ。…しかも、実は数値がギリギリのところらしい…。」。

「えっ、そんなに悪くなっているようには…。」。
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