ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
「まだ外科はまし。内科なんて…。」

言い出して、藤崎はハッとした。


「だから…だから…昨日…。じゃ、篠原さんは…俺より悪い!?なのに、俺に気付かった!?」

頭を抱える杉山を見た後、藤崎は天井を見上げた。


『奈月ちゃん、程々にね。』

そう願わずにはいられなかった。
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