ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
杉山は奈月を少しでもしおらしいと思った事を即刻忘れる事にした。

病室では、誰からともなく、笑い声が起きていた。



「そう、パパはコーチとしてはヘボね。でも…。」。
「高志のパパとして…、ママの旦那様としては、世界一ううん宇宙一よ。」。

「奈月…。」。

奈月は、少し照れ笑いをみせた後、高志の手をとり、
グラウンド脇のベンチへ歩いて行った。
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