今、キミに 【短】










「そんなん思っとるに決まっとるやん」

「じゃあ挨拶の一言くらい言えるやろ」

「言いたくてもなかなか言えんのやんか。朝凪くんはあたしにとってかっこよくてキラキラで………あたし好きな人と話すと、きっと、顔がボーって熱くなって、しゃべり方もぶっきらぼうやし、声も低いし。みんなみたいに女の子っぽくないやん。前に朝凪くんに質問されたときだって、頷くんで精一杯だったし」

「ぇんやない?それで。みぃはみぃのステキな所があると思うよ。こんなこともぅ言わんから、よぅ聞いとけよ。………みぃは一生懸命やし、低い声って言うてたけどそんな風に思うことない。周りの女子が高い声出しすぎなだけ(笑)女の子っぽくないってのも、いったい女の子っぽいって何なん?あんたは女子なんやから、何したって女の子なんとちゃう?そぅ思たらぇんやない?いつも思うけど、みぃは考えすぎ」
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