今、キミに 【短】
―数日後―
あたしは図書係で、あたしはその事をすっかり忘れていた。そしてのんびり柚子と購買でパンを買い、教室に戻るべく中庭を歩いていた。
「「「みぃ―――」」」
声が聞こえた方を見ると同じクラスの長谷川、梨子ちゃん、そして………朝凪くん!
「「「みぃ―――!図書!!」」」
え?朝凪くんが今あたしのこと"みぃ"って呼んだ?信じられなくて思わず勘違いかと後ろ向きそうになった。
ん?……図書?あ、あああああ、あたし図書係じゃん。昼休みに本取りに来いって言われてたんだった!!
「忘れてた――!ありがとう」
そう言ってあたしは柚子を置いて、急いで職員室に向かった。
だけど、頭ん中はやっぱり朝凪くんでいっぱいだった。