゚。+空の向こうに消えた+。゚
それからあたし達は大急ぎで救急車を呼んだ



あたしは


酷く後悔した



自分の気持ちを優先してしまったことに……



きっとあの時


奈々は話を聞いていたんだ



ううん、聞こえていたはずだ


それほどまで奈々はあたし達の近くにいたんだもの




ごめんね



ごめんね



ごめんね、奈々



あたし馬鹿だった



応援するって言ってたのに……



あたしは最低な人間だ






「奈々が滑って落ちたって本当なの!?」

翌日になって寧々達が病院に駆けつけた

「奈々は大丈夫なのか??」

理人があたしを揺らしながら聞く


「うん…本当。
大丈夫……下が柔らかい土だったのが幸いして手足を骨折しただけみたい……」

みんなに今の状況を説明した

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