゚。+空の向こうに消えた+。゚
奈々の病室に入れなかった
みんなは真っ先に向かったけれど……
あたしは入れなかった
「あら?祐実ちゃん??」
病室から少し離れた廊下を重い足取りで歩いていると
名前を呼ばれた
振り向くと、そこにはおばさん…つまり奈々のお母さんがいた
「こんにちわ。」
ぺこりと頭を下げた
「奈々の病室には入らないの??」
優しく微笑みかける
あたしは首を振った
「…入れません。」
「あら?どうして??」
不思議そうにあたしに聞く
「……あたしのせいだから。奈々が足を滑らせたのあたしのせいなんです…。」
「え……?」
「だから……合わせる顔がないんです。会う資格なんてないんです。」
「祐実ちゃん。
それは違うわ……事情は何であれ、原因は祐実ちゃんじゃない。」
「あたしです!あたしが悪いんです!!」
「違う。」
「違わない!!」
「自分を責めないで…聞いて…?」
取り乱したあたしをおばさんはぎゅっと手を握った
「奈々は体の動きが悪いの……。
足を滑らせたのもそのせいなの。
だから祐実ちゃんは悪くない!!
奈々はね…………
病気なのよ。」
ひゅ―と冷たい風が体を通り抜けた
みんなは真っ先に向かったけれど……
あたしは入れなかった
「あら?祐実ちゃん??」
病室から少し離れた廊下を重い足取りで歩いていると
名前を呼ばれた
振り向くと、そこにはおばさん…つまり奈々のお母さんがいた
「こんにちわ。」
ぺこりと頭を下げた
「奈々の病室には入らないの??」
優しく微笑みかける
あたしは首を振った
「…入れません。」
「あら?どうして??」
不思議そうにあたしに聞く
「……あたしのせいだから。奈々が足を滑らせたのあたしのせいなんです…。」
「え……?」
「だから……合わせる顔がないんです。会う資格なんてないんです。」
「祐実ちゃん。
それは違うわ……事情は何であれ、原因は祐実ちゃんじゃない。」
「あたしです!あたしが悪いんです!!」
「違う。」
「違わない!!」
「自分を責めないで…聞いて…?」
取り乱したあたしをおばさんはぎゅっと手を握った
「奈々は体の動きが悪いの……。
足を滑らせたのもそのせいなの。
だから祐実ちゃんは悪くない!!
奈々はね…………
病気なのよ。」
ひゅ―と冷たい風が体を通り抜けた