゚。+空の向こうに消えた+。゚
「拓人っ!!」

ゴールデンウィークのちょっと前、教室に残っていた拓人を呼び止めた

「あ―…島野。何??」

奈々は勇気を振り絞って


「奈々ね…拓人が…すきなの。だから……付き合ってほしいんだ。」


奈々は答えを待った


「…島野、ごめん。」


ゴメン…


その一言がずしりと突き刺さった


「気持ちは嬉しいんだ……でも俺…好きな奴がいるんだ。だからごめん。」


スキナヤツがイルンダ……


「わ…分かった!ごめんねッ?変なこと言っちゃって!!」

精一杯の笑顔でその場を立ち去った

泣きたかった…




「奈々ね、好きな奴がいるって言われた時、頭に浮かんだ人がいたの…。」

「…誰??」

「祐実。」

「えッ?」

(あたし…?)

「それからず―と拓人のこと見てたら、あ、やっぱな…て。
ねぇ…祐実。祐実は拓人のことどう思ってるの??」

「あたしは……」
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