゚。+空の向こうに消えた+。゚
「あ!祐実!!」

(あれ・・・・・?)

あたしは病室に違和感を覚えた


「ねぇ・・・・・今日理人は??」

そう、いつもいるはずの理人がいなかった


「あ、理人はね今日来ないでほしいって言ったんだ。祐実に話しがあってさ。」

「そう、なんだ・・・・え、話しって??」

「うん・・・・・・実は奈々ね、理人と付き合うことにしたんだ♪だから、その報告★」

「え、おめでとー!!」

(そっか、あれから告白したんだー)

「あ、違う、違う。」

「へ??」

「ごめん。まだ付き合ってないわ!報告じゃなくて相談だったわ!!付き合おうと思うんだけど、どう思う??」

「いいと思う、けど?」

「いいのかなぁー・・・・」

ぽつりとそう言った

「どうしたの??」

「だって奈々治らないかもしれないんだよ?てゆーかちょっと前まで拓人が好きで、そんで祐実に遠慮させといて、自分だけ幸せになるとかさ・・・・・・。祐実・・・・いいの??」



奈々がこんなあたしを気遣うようなセリフ・・・・・初めて聞いた


てゆーか今さら何言ってんだこいつは、と思った


「いいに決まってんじゃん。全然いいに決まってるよ!!幸せになんなんよ、奈々。
理人はずーっと奈々のこと想ってたんだよ?病気ぐらいで気持ち離れたりしないよ。
だって理人言ってたよ?将来医者になって奈々の病気治してやるんだって。
答えてあげなよ、理人の気持ちに。」


あたしがそう言うと奈々は涙をこぼした




そして奈々と理人のラブストーリーが始まった




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