゚。+空の向こうに消えた+。゚
「た、たむ…!?」

見せつけられて呆然とするあたしに気がついてパッと手を離した


(今さら離しても…もうばっちり見ちゃったつ―の。)




今が渡すチャンス!!と思って鞄の中からクッキーを取り出しかけたとき


「智也♪行こっ??」

美咲さんが甘えるような声を出して腕を絡ませた

そして強引に連れていこうとする


智君はあたしをチラッと見た

心臓がドキンと高鳴った


「と…」


今がチャンス!!

手を伸ばしかけた




「智也、行こう??」


「あ、あぁ…」

戸惑いながらも彼は彼女を選んだ



分かっていたけれど…


心臓がパキンと割れた気がした

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