゚。+空の向こうに消えた+。゚
「と…智…君?」



ハアハアと息を切らしたあたしが待ち続けた愛しい人がそこにいて…


あたしの腕を掴んでいた


「ごめん!こんな寒い中…ずっと待たせてて……」


ギュッとあたしの冷たい手を握り締めてくれた



「……良かったぁ…来てくれて…」

心の底から溢れた言葉だった




「はい、これ!!誕生日おめでとう♪」

日付変わるその瞬間…あたしはクッキーを渡した

「ありがと…開けていい??」

うん、と頷いた



「あ…これ!!」

「えへへ☆ビックリした??」

「もしかして…手作り?」

「そうだよ!!」

「凄いなぁ…よく作れたな!」

マジマジとクッキーを見て、目をキラキラと輝かせて子供みたいに無邪気に笑った

(可愛いっ♪)

「なんかもったいなくて食べられない……(苦笑)」

「だ―め。ちゃんと食べてよ!」



強気にそう言うと智君は恐る恐るながらクッキーを食べた



美味しい、そう笑ってくれて…


あたしは寒さなんて吹っ飛んだよ

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