゚。+空の向こうに消えた+。゚
「元カレとかじゃないよね??」

学校に向かう途中、奈々はこう聞いてきた

「まさか!!そんなわけないじゃん!!」

(あーこの手の質問、中学時代に何度あったことか・・・・・・・・)

「でも、お互い名前で呼んでるし・・・・・・・・・。」

「あれ?奈々だって拓人って呼んでるじゃない?」

「それはぁー・・・・・・・奈々が勝手に呼んでるだけだもん。拓人は奈々のこと名字で呼ぶもん。」

「あ・・・・・そう、なんだ。」

(てっきり名前で呼び合ってるかと思った・・・・・)

「うん。」

(え、怒ってる??)

ちょっと声に棘がある



どうするべきなんだろうと考えていたら奈々がぽつりとつぶやいた

「いいなぁー・・・・・・・。」

その顔は完全に恋する乙女

(本気で好きなんだなぁー。)


その顔を見たら決意が固まった

「奈々・・・・・・・あたし、協力するから!!頑張って両思いになろう!!」


(うっし!!)

これがあたしの決心だった


「ゆみぃー、ありがとぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

がばっ

一目も気にせず奈々が泣きながら抱きついてきた






< 22 / 142 >

この作品をシェア

pagetop