゚。+空の向こうに消えた+。゚
「ねぇー、ゆみぃー??」

奈々が甘ったるい声を出してきた

(なんかお願いする気だな?)

本当に奈々って恐ろしいほど中身は子供のころと変わらない

おそるおそる

「何??」

「ピアス一緒に開けないっ??」

(は!?)

予想外の言葉にあたしはびっくりした

「ピ、ピアス!?」

「うん♪」

(うわっ、めっちゃ笑顔・・・・・・・・)

「なんでまた、急に??」

「急にじゃないよぉ!!奈々、ずっと開けたかったんだもん。」

「そう、っすか・・・・・・。」

(ありゃ??なんか言葉が変だぁー)

「あのねー、奈々、祐実と片耳ずつ開けたいんだぁ☆」

「片耳ずつ??」

(な、なんで!?)

「だからね、例えば奈々が左で祐実が右に開けるの♪
そしたらピアスも片方ずつ使えばお金割り勘で済むじゃん☆」

(あ、なるほど・・・・・・・ってそれって!!)

「そういうのって普通カレカノでやるもんじゃないの??」

「まぁそうだけどー。だってさーぁ、彼氏はすぐ別れちゃうかもしれないじゃん?
でも友達は一生もんだもん☆」



"一生もん"

その言葉が優しく胸につきささった


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