゚。+空の向こうに消えた+。゚
あたしたちは結局午前の授業を全部さぼって、屋上で3人でお弁当を食べていた


「祐実さぁー、好きな人とかいないの??」

奈々がパックの紅茶を飲みながら聞いてきた

「んー。今はいないかなぁ?」

「なーんだ。つまんない!!」

(つまんないって・・・・・)

「そういえば、寧々は付き合ってる人とかいるの??」

「へ?」

いきなりの質問に寧々はすっとんきょうな声をあげた

「あ、いるよ♪」

(こんだけ可愛いんだからそりゃいるよね。)

「それって同じ学校の人??」

「ううん、彼・・・・・・他校っていうか、大学生だから☆」

「大学生!?すご・・・・・・。」

とにかく驚いた

(話しとか合うのかなぁ??)



「そういや、祐実の初恋っていつなの??」

さっき購買で買ってきたサンドウィッチをもくもぐ食べながら奈々が言った

「えっと・・・・・・・確か中3。」

「中3!?ちょっと詳しく聞かせてよ!!」

「うちも聞きたーい☆」

2人が目をキラキラ輝かせて言い寄ってきた

(この2人、恋バナ好きだなぁ・・・・・・まぁ、あたしも好きだけどね?)

「え、えー・・・・・うーん。しょうがない!!いいよ。」

(話したからって減るもんじゃないしね。)

「祐実から恋バナ出るなんて初じゃん☆楽しみー♪」


「えっとね・・・・・・・・」

あたしは忘れもしない淡い初恋を話し出した

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