゚。+空の向こうに消えた+。゚
2人はあたしの話にただ黙って聞いていた


「先生が相手って・・・・・・・・きついね。」

寧々は静かに言った

「今はその先生となんにもないのぉ??」


「ぜーんぜん。」

会えないことは悲しくなかった

それは・・・・・・・・初めから叶わない恋だと分かっていたから??


もう一度会えたならそれはきっと"奇跡"

もし奇跡が起こったのなら


そのときのあたしにまだ先生に対する気持ちが残っていたのなら




今度は・・・・・・・・一歩踏み出すよ

ちゃんと気持ち伝えるよ



「もっと積極的にいけばよかったのにぃー。」

「そんな勇気ないって。」

(初恋にそこまで出来る人はすごすぎだって!!)

「奈々だったら、相手が誰でもガンガンアプローチするのになぁー。」

(だったら奈々、毎回あたしの協力を要請するのはどうしてかなぁ??)

なんて突っ込みたかったけど「あはは」と笑って流した






先生は今、どうしてますか??


誰かに授業をしているの??


教え子にあのキャラクターのシールをあげてるの??




たかがシール

でもあたしにとっては大切なシールです


"先生からもらった"


たったそれだけのことなのに、それがあたしにとっては意味があるんだよ





でもいつまでも過去にすがるわけにはいかない

先生の想いは小さな箱にしまってそっと鍵をかけて


次の恋に進んでいかなくちゃ
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