゚。+空の向こうに消えた+。゚

覚悟

「ななぁー。おーい、奈々起きろっ!!」

奈々の耳元で大きな声で言ってやった

(ったくいつまで寝てんのよ!!)

「ふぇ??ゆみぃー?」

(あ、起きた。)

「もう放課後だよ?」

空はすっかり茜色

放課後の教室にはあたしたち2人しかいなかった

「えぇっ!?」

ガタガタン

椅子を思いっきり引いて立ち上がった

「うっそーん。」

へなへなへな・・・・・・・

ぺたんと座り込んでしまった

「何度ゆすっても呼んでも起きなかったんだからね!!」

「どぉしよー。授業!!」

「別に平気なんじゃない??」

「はぁぁぁ・・・・・。」

めっちゃ落ち込んでる

「帰ろ??」

手をさしのべた

「うん。」

奈々が帰る準備をしながら思い出したように言った

「あれっ??寧々は??」

「彼氏とデート♪って先帰ったよ。」

「そうなんだぁ。いいな、相変わらずラブラブで☆」

「本当、うらやましーよね♪」

「あ!!ピアス、今日開けにいかない??」

「あれ、バイト代入ってからじゃなかったの??」

「それが今日、お金あったんだ☆だから今日にしない??」

「え?今日!?」

(今日、お金あったっけ??)

財布を開けて中を確認する

「大丈夫??」

「う、うん。」

(多分これで足りるはず・・・・・・)

「じゃ、ピアッサー買いにいこ♪」
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