゚。+空の向こうに消えた+。゚
するとあたしたち2人は呼ばれた

こっからは別々になる


診察室に入ってから色々説明を受けたけど、全然頭に入ってこなかった

緊張しすぎて頭が真っ白で・・・・・・


「“がしゃん”という音にびっくりして逃げないで下さいね。」

(ひぇっ)

「そんな緊張しなくて大丈夫ですよ。
ピアスを開けて泣いた人なんていませんから。
一瞬ですよ、一瞬。後でじーんと痛みが来ます。」

そういってピアッサーを耳に当てられた


うわー、とうとう来たぁー!!


どぉしよ??

どぅしよ??



なんてもう、時すでに遅し


“がっしゃん!!”


ピアッサーの大きな音が診察室に響いた


(へ??)


突然の出来事にあたしは目をぱちくり



あれ、あんまり・・・・・・・


つ!!!!!!


じわーんと痛みがやってきた

いったぁ・・・・・・・

まさに“じーんじーん”って感じ!!


でも思ってたよりは痛くない☆

我慢出来るレベル♪


とぼとぼと部屋から出ると、奈々がいた

「あ、祐実!!」

「奈々も終わったの??」

「うん!!マジ、痛いんだけど!!超じんじんしてるよぉ。」

「あたしもめっちゃじんじんしてるし!!」

「だよねぇ?はー、怖かった!!!」

奈々は少し涙目だった

「これ、1ヶ月もしてなきゃいけないんだよね・・・・・・・。」

(その間に先生に見つかったらアウトだよなぁ。)

「うん。先生に見つからないようにしなくっちゃ!!」


ポーチから鏡を出して右耳を見てみた

(なんだか・・・・・・変な感じ。)

ピアスを触ったみた

嘘じゃないよね??

あたし、本当に開けたんだ


まだじーんじーんとしびれたようにかすかに痛むけど

なんだか大人になった気がして

その痛みさえも心地よく感じた


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