゚。+空の向こうに消えた+。゚
病院から帰るころにはすっかり痛みは引いていた

「もう痛くないね!!」

「うん!!良かったぁ♪」

「ちょっとピアス見てかない??」

通りかがりに見つけた小さなアクセサリー屋さんを指さした

「いいね!!行こっ♪」


カランカラン♪♪

扉を開けると鈴が鳴った

「うわぁ!!可愛いのいっぱいあるー♪」

奈々は入るなり、くるくる回って喜んでた

「本当!!」

シンプルなものからちょっと変わったものまで色々なアクセサリーが並ぶ店内

(店の内装もかなり好きかもっ☆)

入るなり真っ先にピアスのコーナーに向かった

「ね!ね!!祐実、これ可愛くない!?」

何やら奈々、何かを発見したみたい

(どれどれ・・・・・・・・?)

「本当だぁ!!超かわいい♪」

「これ、買おうよぉ☆」

「うん、買おー!!」


あたしたちが買ったのは赤いキュービックジルコニアのハートの小さなピアス

割り勘したから1つずつ

会計をしていると

「ピアスホール完成したら最初につけよーね♪」

奈々が提案してきた

「うん、あー早く完成しないかなっ??」

「あははっ☆さすがにまだ無理だって!!(笑)」


カラララン♪

あたしたちは店を出た


「じゃあ、奈々もう帰るね!!また明日ぁ!!」

「あ、うん!!バイバーイ!!」



さっき買ったピアスを何気なく見てみると


太陽の光が反射して“キラッ”と赤く輝いた


今日最後の太陽の光・・・・・・・


そして夜の闇が町を包み込んだ


< 39 / 142 >

この作品をシェア

pagetop