゚。+空の向こうに消えた+。゚

十六夜月(いざよいづき)

転校してから数週間が過ぎた

街はほんのりきんもくせいの甘い香りが漂っていて居心地がいい



「ただい・・・・・・・・・。」

いつもと同じように学校から家に帰ってると



ガッシャン!!!!!!!


リビングの中から何かが割れる大きな音がした


(え!?な、何!?)


玄関のところで戸惑っていると



誰かと誰かが言い合う声が聞こえた





これは・・・・・・・・・この声は・・・・・・・・





…・・・・・・・お父さん、お母さん。




帰ってたんだ・・・・・・・・


2人はあたしに気づくわけなく、部屋の中で言い争ってる







いやっ!!

聞きたくないっ!!!!!!!





バンッ



気がついたら家を飛び出してた



あたしは走った



ひたすら走った





走って、走って、走った




この辺の地理は全く知らないから適当に走った




もう無我夢中・・・・・・・・・


家から離れたい



2人の言い争う声なんて聞きたくないよっ!!


ねぇ、お父さん、お母さん


どうして2人は結婚したの??


永遠の愛を神様の前で誓ったんでしょう??


生涯愛することを誓ったんでしょう??


そんなのみんな嘘じゃない!!


永遠の愛なんて信じられないよ・・・・・・・

< 40 / 142 >

この作品をシェア

pagetop