゚。+空の向こうに消えた+。゚
キーンコーンカーンコーン

授業の終わりを知らせるチャイム

(今日の授業は難しくてよく分かんなかったな・・・・・・・)



「俺、頑張るし!!」

「は?何を??」

「だから、奈々のこと。絶対振り向かせてみせるぜっ!!」

「・・・・・・・。」

(あんた、かっこいいよ・・・・・・・)


「よし!早速!!」

いきなり立ち上がったのであたしはビクっとなってしまった

何をしでかすのかと見ていると


理人は奈々の方を見ていた


そして


「なっ・・・・・・・・」
「拓人っ!!」

理人が奈々のことを呼ぼうとしたその瞬間、奈々は拓人の元へ駆け寄っていった


どうやら奈々の方が先手だったみたいだ

(あ―あ。可哀想、理人。)


「拓人っ!さっきの授業、奈々全然分かんなくって・・・・・・拓人は分かった??」

どうやら奈々は勉強を教えてというのを理由に一気に接近しちゃえ☆っていう作戦みたい



「理人、どんまい?」

「・・・・・・・ありがと、ゆんちゃん。」

そして「ははは・・・・・・・」と力のない声で笑っていた




はて、この勝負いかに??
< 56 / 142 >

この作品をシェア

pagetop