゚。+空の向こうに消えた+。゚
理人が言うにはこうだった



中学入学当時から奈々のことは気にはなってはいたらしい

1年生の頃は奈々は真面目な黒髪できっちりしてたし、特にこれといった接点はなかった


でも2年生になった奈々は彼氏が出来たほぼ同時期に髪を茶色くした

それから先生の指導を受けるために理人と一緒に職員室に呼ばれるようになった


「大賀理人君、だよね?なんか奈々達いっつも一緒じゃない?(笑)」


これが2人が初めて交わす会話


それをきっかけに2人は話すようになった

元々、奈々のことが気になっていた理人が奈々を好きになるのに時間はかからなかった・・・・・・・・







…・・・・・・・・そうな。


「ふぅーん。そうだったんだぁ?でも何も無かったの??」

「あるわけねぇよ。あいつ、彼氏いたしな?」

「あ、そっか(笑)」

(彼氏かあ……………)

「ただの友達。そんだけだよ。」

「そっか……。」


最初は乗り気じゃなかった理人の恋のキューピッド

でもいつの間にか、想いが届けばいいのに…………って思っているあたし


奈々の想いも理人の想いも届けばいいのに…………

それはやっぱり無理なのかな??

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