゚。+空の向こうに消えた+。゚
「田村さん。」

「あ、はい!!」

先生に呼ばれていたのに気がつかなかった

席を立って前に取りにいく


奈々はまだ立ち止まったままだ



でもあたしが奈々の横を通りすぎると


奈々は走って教室を出ていってしまった


「奈々!?」


あまりに急すぎて、振り向いたときにはもう教室にはいなかった


「奈々・・・・・・・?」

(一体、どうしちゃったの??)



「田村さん、成績表。」

「あ、すみません。」

そう言って受け取った

(げっ!!やばっ!!成績悪すぎる・・・・・)



「あの、な・・・・・島野さんどうかしたんですか??」

「え?あぁ、島野さん珍しく成績悪かったのよ。」

「えぇ!?成績が・・・・・・・?」

(そっか・・・・・・だから・・・・・・・)

「島野さんって今までそんな成績良かったんですか??」

「良かったわよー。学年上位に入ってたもの。」

(マジでぇ??)

まさかそんなに頭が良かったとは全く想像していなかった

(すげー・・・・・・・そりゃ落ち込んじゃうかも。)

奈々は結構プライドが高い


「島野さん、一体どうしたのかしら??あんな急に成績が落ちるなんて・・・・・・。田村さん、何か知らない??」

先生は首をかしげてあたしに聞いた

「それはちょっと分からないです。」

「そう・・・・・・・ありがとうね。じゃぁさようなら。」

「あ、さようなら。」

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