゚。+空の向こうに消えた+。゚
「お母さんそれ本当なの!?」

「えぇ……おじいちゃんがそうするって…。」

「そんなぁー……………」


新しいクラスにもぼちぼち慣れた4月の後半のこと

あたしは衝撃的なことを聞いてしまった

「だから今年のゴールデンウイークで最後になるわね……。お母さん今年は行かないから誰か友達と行ってきたら??」

「うん……そうする…」

(奈々達誘ってみっか……)





「ゴールデンウイーク?うん、何にも予定ないよー♪」

そう答えたのは奈々じゃなくて寧々だった

奈々はまたぼーっとしていて、あたしの話なんて聞こえていないみたいだ


高2になって奈々はぼーっとしていることが増えた気がする

こんな風に話を聞いてないことが頻繁にあって

どうしたのかな??

って心配よりも会話が成立しないイライラの方があたしの頭の中を占めていた


「奈々は??」

今度は少し大きな声で改めて聞いてみると


「…………へ?…何が??」

という間抜けな声が返ってきた

「だーかーらー!!ゴールデンウイーク暇??って聞いたの!!」

「あー…うーんと……多分大丈夫ー。」



「じゃぁゴールデンウィークにあたしの別荘来ない??」


< 75 / 142 >

この作品をシェア

pagetop