゚。+空の向こうに消えた+。゚
『本当に山の中なんだ………』

山の麓の駐車場に車を駐車して車を降りた瞬間

みんなして明らさまにがっかりな声を挙げた


(まあ、予想してたけど・・・・・・)

「うん!別荘はここを真っ直ぐ降りて階段登ったらすぐだから!!」

批判の声なんて気にせずにあたしは先頭に立ってみんなを道案内する



まず駐車場から続く坂道みんなで下っていく


「あ!公園があるじゃん!!」

奈々がブランコがぽつんとあるだけの小さな公園の存在に気がついた

「うん、ここの公園の林タケノコ採れるよ(笑)」


そう……

小さな頃にここの公園で遊んでいたら知らないおじさんが話しかけてきてタケノコ採りを教えてくれたんだ


採ったタケノコは夕飯に食べたんだけど


成長してしまったタケノコは決して美味しいとは言えなくて…ただえぐかったのだけを覚えている


そんな話をしたらみんな爆笑してた


(そんな笑うことか!?)




「あ、ここ曲がって!!」

気をつけて見ていないと見落としてしまいそうな程の細いコンクリートの階段みたいな坂道

あたしが案内をするがままみんなその道を登っていった
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