゚。+空の向こうに消えた+。゚
「正解は―………」


一瞬ためて


あたしは黙って正解の家を指差した


その家は………



「拓人が正解☆」


「お、やった!!」

と拓人はガッツポーズ

反対にみんなは『えぇ―!?』っていう大ブーイング


あたしは階段を降りて鞄の中から別荘の鍵を取り出すと拓人がこう聞いてきた

「で、正解のご褒美はないの??」

「え?あー…考えてなかった。えと、じゃあね……はい!!これ!」

正解のご褒美を拓人に見られないように手渡し

拓人はそれを受け取って確認する

「何これ??……って!鍵じゃん!!」

あたし達が普段持ち歩いている鍵よりも一回り小さい鍵が拓人の手に収まってる

「うん!褒美は…1番最初に玄関を開けられる権利でーす☆」

「はぁ!?」

「まぁ、いいじゃん!あ、玄関はこの道進んで曲がったところにあるから!!」

そう言って家と塀の間の細くて薄暗い抜け道を指差した


あたしが案内するままみんなはその抜け道を進んでいった



抜け道の光の先に玄関が姿を現す



それと同時に街を一望できる景色が見える


みんなはその素晴らしい景色に息を呑んだ



あたしは・・・・・・・

この景色を目に焼き付けた

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