゚。+空の向こうに消えた+。゚
「ちょっと大丈……………ぶ?」

玄関から入ってすぐそこの部屋で奈々は腰を抜かしていた

そしてプルプルと震えながら畳の上を指差していた


「ん??」


奈々の指差すを方向を辿ってみると……


何やら黒くて小さな物体が………


「へ?む、虫!?」

「奈々虫とか嫌いなの―!!いやぁ!!早く退治してぇぇ……」

涙声で叫ぶ


「てかこれ死んでるよ―?」

理人がチョンチョンと虫を突っついてる

(あ、本当だ…死んでる……)

びくともしなかった


「……へ?しんでるの?」

それを聞いた奈々は目をぱちくり

「うん。」

「じゃ早く取ってよぉぉ!!」

「はい、はい(笑)」


そうして1件落着

ちゃんちゃん



「奈々―?」

さっきの騒動から一転

虫で大騒ぎした部屋は話し合いの末、女部屋となった

今は荷物整理中

と、温泉に行く為の準備中

「なに―??」

「先に言っとくけどここは山の中なんだからね?
当然虫なんて注意したって入ってきたりしちゃうんだからそれだけは覚悟しときなよ?」

「わ、分かってるわよ―…」




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