゚。+空の向こうに消えた+。゚
「祐実のオススメスポットとかある??」

「え―と……あ!川で水遊びは??」

「何それッ?(笑)いいよ、じゃ川で遊ぼ―☆」



寺の前の有名な赤い橋の下は川が流れている

あたし達はそこへ降りていった


「きゃ―まだ冷たいッ!!」

ジーンズの裾をまくって足をそっと透明な川の中に入れるとまだ水が冷たくてひやりとした


「うわっ!石の上温かくて気持ちい―☆」

奈々は水の冷たさに耐えられなくなって太陽の光をたっぷり浴びた石の上に避難していた

あたしも耐えられなくなって大きな石に腰掛けた


暖かい日だまりの中、周りの景色を見た

(もうこの川で遊ぶのも最後なんだよなぁ―……)

ふと感傷的な気持ちに駆られて動けなくなってしまった




「お―い祐実?遊ぶんでしょ?遊ぼうよッ♪」


奈々の声で現実の世界に戻った

「あ、うん!ひゃっ!!」

冷たい何かが当たった

「イヒヒ―(笑)」

含み笑いの奈々は手が水で濡れていた

「あ―!!やったなッ!このやろッ!!」

仕返しに水をかけてやった

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