゚。+空の向こうに消えた+。゚
「うわあ!!」

電車、バスを乗り継いであたしの原点とも言える町にやってきた

あたしはここで保育園から小学校卒業までを過ごしたんだ


(うーん、懐かしい・・・・・・・)

次々と記憶がよみがえってくる

普段は忘れてても、こうやって思い出の場所に来ると次々と思い出せる


遊んだものや遊んだ場所を見つけると懐かしさがこみ上げると同時にまだ思い出のものがあることを嬉しく思えた


子供の頃に毎日見ていた大きな大きな塀が今はとても小さく感じる





(お??)

なんだか見覚えのある風景が広がってきた



「あ!!奈々んちもうすぐじゃん!!」


懐かしくて一気に奈々の家の前まで走っていった

「奈々んちだぁ☆うーん、変わってなーい!!」

(3年ぶり、だよね?)

家を囲うきちんと手入れされたガーデニング

何も変わってない奈々の家がそこにあった

あたしの第2の家みたいなもんだったから、変わってないことに凄く安心した







お向かいを見てみると、そこは・・・・・・・・・



何もない殺風景な風景があった


そう、そこはかつてのあたしの家



不思議な気持ちだった

ずっと住んでた家が跡形もない悲しみと


誰も住んでいない

誰にもあたしの家をとられてない

そんな嬉しさがあった


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