゚。+空の向こうに消えた+。゚
カサカサ……
あたしの手と拓人の手がそっと触れた…
まさにその時
カサササッ
「ぁっ………きゃあぁあぁああぁあぁ―――――――!!!!!!!」
ズズズッ…………
ズササ――――
ドン!!
突然
物凄い音と
何かが……ううん、誰か落ちた音
そして悲鳴
その悲鳴で私は正気に戻った
そして一瞬触れかけた手を引っ込ませて、悲鳴のする方に体を向けた
「何だ………今の・・・・・・」
「ねぇ・・・・・今誰か落ちた音がしたよね??」
コワッカッタ……
嫌な予感だけが胸をよぎる
でももしそうだとしたら
早く行ってあげなきゃ
こんな山の中………命の保障はない
あたしは落ちたと思われる方へかけだした