━ Are You Happy ? ━
□慰め
『何か知ってんの?』
とうとうゲーム切っちゃって
ベッドに寄り掛かって床に座ってた私の隣に座って
いつになく真剣な顔するから…
何言われんだろうって
ドキドキした
『お前“彼女じゃない”って言ってたよな?』
『言った』
『知ってたんだよな…?』
『私が彼女じゃないってコト…?』
翔はまたベッドに上がり
壁にもたれた
そんな翔を追いかけるように
私もベッドに上がり
翔を問い詰める
『もうっ!!はっきり言いなよ!!』
『…女がいることだよ…』
『あん時から?…ってコト…?』
指をイジイジさせたように動かす翔の
『はっきり言ってってばっ!!』
肩を揺すった
『だからそうだよっ…
お前…遊ばれてたんだよ…』
ほんとはね
“やっぱりね” って思った
好きだ
なんて言われたコト
一度もないし
私だって最初は
“遊び”だったんだし…
『…知ってるもん…
そんなの…
今頃聞いたって
なんともないもん…』
翔は
はぁ…っと小さな溜息
『どうせ私のコト
バカだと思ってんでしょ』
『思ってねーよ…』
『思っていいよ』
『思わねーよ…』
『思えよ』
『やだよ』
あれ…?
なんで私
翔に抱きしめられてんの…?
これって慰められてんの…?