━ Are You Happy ? ━
□やめないで
翔の唇は
耳や首筋をくすぐって
私はますます
熱くなって
それだけで
自然と吐息が漏れた
翔 『もう感じてんの…』
耳の奥深くに
低い声を響かせられると
私の身体の中心が
ゾクゾクと震えた
『まだまだ これからだぞ…』
Tシャツの中に入って来た翔の手が
下着の上から膨らみを撫でる
こんな気持ちは
はじめてだった
早く
直に触れてほしくて
翔を直に感じたくて
気が逸った
翔の首筋に吸い付いたり
身をよじったり
甘い声が漏れたり
本能のまま
翔を欲した
Tシャツを捲ると
下着をずらして
突起を口に含まれる
『ぁん……』
私の声は
もはや催促で
それを汲み取ってか
翔は私をゆっくり床に押し倒す
私に跨がった翔は
私の涙で湿ったタンクトップを脱ぎ捨てる
脱いだときに
襟足がハネて
髪が乱れた翔を見上げると
私の髪を撫でながら
唇を重ねる
探るように
焦らすように
翔の舌先が唇を割る
『…いたくない…の?』
唇が触れ合ったまま
そう聞くと翔は
『…いてぇよ?』
鼻先だけが触れ合う
微妙な距離を保った
『じゃぁ…』
『やめてほしいの…?』
意地悪なその顔
好きだよ
『やめないけどな』