━ Are You Happy ? ━
□手紙
『……どうするの』
『どうすればいいと思う…?』
淡いピンクの封筒と便箋を
翔に返すと
翔は
先生の文字を読み返してた
『やっとさ…
忘れられそうだったのに』
便箋を封筒に戻して
机の上に置くけど
翔の目は
その封筒から
離れなかった
『良かったね…』
『ん…?』
『タイミング』
『私が…今
“翔の彼女”だったら
翔は…』
掌を
ぎゅっと握って
一呼吸入れて
『後悔してたよ』
笑顔を作った
人を愛すると言うことは
愛されることを望むのではなくて
愛すべき人の
幸せを
望むものなのかも知れないと
色んな思い出が詰まった美術室で
そんなことが過ぎった
失恋直後の
初秋
“遊ばれる” ことには
慣れてる
だから
“ごめん”の意味を
間違えた
『俺は…あの日
彼女だと思ってたよ
ミカのこと』
翔に“ごめん” を言わせたのは
私の態度…
上手に甘えることを
上手に愛されることを知らなかった
私のせい…
『どうすればいいと思う…?』
淡いピンクの封筒と便箋を
翔に返すと
翔は
先生の文字を読み返してた
『やっとさ…
忘れられそうだったのに』
便箋を封筒に戻して
机の上に置くけど
翔の目は
その封筒から
離れなかった
『良かったね…』
『ん…?』
『タイミング』
『私が…今
“翔の彼女”だったら
翔は…』
掌を
ぎゅっと握って
一呼吸入れて
『後悔してたよ』
笑顔を作った
人を愛すると言うことは
愛されることを望むのではなくて
愛すべき人の
幸せを
望むものなのかも知れないと
色んな思い出が詰まった美術室で
そんなことが過ぎった
失恋直後の
初秋
“遊ばれる” ことには
慣れてる
だから
“ごめん”の意味を
間違えた
『俺は…あの日
彼女だと思ってたよ
ミカのこと』
翔に“ごめん” を言わせたのは
私の態度…
上手に甘えることを
上手に愛されることを知らなかった
私のせい…