YOU ARE MY BROTHER'S ERIEND! YOU ARE MY DARLING??
先輩は私の手を引いて
男からなるべく遠ざけた
先輩は男を眼つけている
男はおもしろそうに笑っている
これからケンカが始まる
男は自分が勝つと思っているんだろう
さっきから余裕の笑み
「愛琳ちゃん
ちょっと目つぶって
耳ふさいでくれる?」
私は頷いた
鈍い音がかすかに聞こえる
勝って…先輩…
急に静かになった
先輩は声をかけてくれない
大丈夫だよね…?
大きな不安が込み上げてきた
ガシッ
誰かに肩を掴まれて
もう終わったなと思った
「無事でよかった」
うれしくてうれしくて涙が出た
『ありがとうございました』
何十回もお礼を言った
やっと落ち着いた頃
「そんなことより」
そんなこと?
私からすれば重要なんだけど
礼儀だよ!
まぁ言えるわけがなく…
質問攻めにあった
本当に反省してます