YOU ARE MY BROTHER'S ERIEND! YOU ARE MY DARLING??
泉といえばあの子を思い出す
愛琳ちゃん
俺達は泣かせてしまった
小6の時
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今日は俺ん家の近くで
缶けりをする
タメの星哉(セイヤ)と祐志(ユウシ)
1コ下のなほちゃん
2コ下の昂(コウ)と葉月(ハヅキ)ちゃんと愛琳ちゃんを呼んだ
泉も誘ったけど
忙しくてこれないそうだ
缶けりが始まった
最初は昂が鬼だったけど
全員見つかったから
最初に見つかった愛琳ちゃんが鬼になった
「みんなどこぉ?」
と元気いっぱいだったが
さすがに8回連続の鬼に
怒って泣いてしまった
「もういや
誰か代わってよ」
末っ子でいつも泉や両親に
甘やかしてもらっている
愛琳ちゃん
泣けば誰かが代わってくれると思ったんだろう
でもまだガキな俺達は代わらなかった
「愛琳ちゃん抜きでやろ!」
と星哉は言い出した
「そうしよ」
みんなは賛成した
流れで俺も賛成した
「泣かないからやらせてよ」
必死に頼む愛琳ちゃんを無視して
缶けりを始めた
さすがにあきらめた愛琳ちゃんは
涙を拭いながら猫を触っていた
猫は気持ち良さそうに寝転んでいた
「猫が汚れるから触んなよ」
星哉が愛琳ちゃんを睨んだ
愛琳ちゃんは自分の家の方に
走っていった
必死に涙を堪えていた
星哉は悪びれる様子もなく
缶けりを続けた
俺は泣かせてしまった
という罪悪感で
愛琳ちゃんとは関わらなくなった