あんたなんて大嫌いっ。「2」

走ってる最中に鐘がなった。


 完全に一時限目に遅刻した。



 

 鐘が鳴り終わると同時に、海斗が止まった。



 「どうしたの?」

 
 あたしは聞いた。

 
 「...つか、どうせ遅刻だし、サボらない?」



 ...確かに。

 來と顔をあわせるのは気まずい。


 そして、心から祝福できないあたしが憎い。


 「...そだね。じゃ、中庭でよくない?日あたりもいいし★」


 「じゃ、行こっか」


 海斗はそう言うとあたしの方に手を差し伸べてきた。


 あたしは、ノリで手をつないだ。



 この姿が來に見られてるなんて知らずに.....


 
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