あんたなんて大嫌いっ。「2」

 亮が駆け寄ってきた。

 どうやら、自習らしい。


 「お前、どうしたんだよ」



 ....多分、朝の騒ぎのことか?


 「どうもしねぇよ。...亮には関係ねぇ」




 俺がそういうと、亮はそっか。と言って、席に戻った。





 悪いな亮。

 
 今ここでお前にばれるわけにはいかねぇんだよ。




 ばれたらお前は言うだろう。



 ”さっさと別れろ”と。


 そしてこう続けるだろう


 ”お前が守ってやればいいだろ”って。



 だけど俺にはそれができねぇんだ。

 そんな強さなんて持ち合わしてねぇよ


 
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