愛に命を語りましょう~I may tell~
2.いくつもの旅
朝食時の窓からは、もう穏やかな青空が広がっていた。

凱は彼女に、自分の馬を紹介することにした。

「貴方の馬?」
ああ、と答えると俺は愛馬の頭を撫でる。
「昨日から此処に?」
「そうだ。驚くことないだろう。
此処に馬小屋があるのが見えた」

「あんな豪雨の中…」

ああ、そういうことか。
情報通り、馬は嫌いじゃないみたいだな。

「大丈夫だ。こいつは存在しない」
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