愛に命を語りましょう~I may tell~
「いただきます」

さすが男の人の食欲はすごい。
テーブル一杯に並べた料理が消えていったのだ。

「お口に合いました?」
「とても美味しい」

西斗がにっこりとする。
私も思わず笑みがこぼれた。

「部屋は左に曲がってすぐのところです。好きな様に使ってください」

「広い屋敷だな。
お嬢さん一人で住んでいるのか?」
続いて食べ終えた凱がこっちを見る。

「はい、両親が残してくれたものです」


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