忠犬彼氏。

「ただ……」

「ただ？」

「口じゃ上手く説明できなくて……」

じゃあ何で説明するんだよ。
絵か？絵でも描くのか？

「お昼、食べたら、です！」

いつもの柴の雰囲気を被った、ダレカ。

その時、ちょうどよくメニューが運ばれてきて二人でそれを会話もなしに(とは言っても柴の一方的な会話?はあったが)もそもそと食べた。


「それで佐藤がですねー」

「……」

「“二ちゃんは赤点常習犯”って叫んで……」

「……ごちそーさま」

「え!?早くないですか!?」

ソレはアンタがさっきからぺちゃくちゃ喋りながら食べてるだろうが。

「早くない」

柴はとりあえず話を中断させ、昼ご飯を頬張り始めた。

「へんひゃい、ひょっひょはっへくははい」

何言ってっかわかんねーよ。

「先輩、ちょっと待って下さい、ですよ」