忠犬彼氏。
「最初から普通に喋れよ」
普通に喋れんじゃねーか、オイこら
「ごちっそーさまっ」
「何そのテンション、気持ち悪いなぁ」
「酷っ」
「酷くない普通。」
「先輩の基準は普通じゃないんですって!」
「いやいやいや意味わかんねーから」
私の基準は普通だろ。
「プッ」
「「え?」」
「何あなたたち、おもしろ一!」
普通に可愛い子がそこにいた。
「樋山……」
何々、知り合い?
っつかちょっと待てよ
ひやまってどこかで……。
うん、思い出せない。
まぁ、そんな重要な人物じゃないってことか、
ならいいや。
「初めまして。
樋山 紗耶香です」
「あ、初めまして……」
「青田璃子、先輩ですよね?」
何で知って……っていうか先輩って言った!?
後輩!?うちの高校!?
「稟汰とは幼なじみで幼稚園から今まで一緒です」