忠犬彼氏。
「将来、だよ!いや、近い未来、かな」
意地になるな、か。
「心得ておくよ」
「うん、ってことで早く華音たん止めないと本当に遅刻しちゃう!」
そう言って美那都は華音を止めに入った。
なんだかんだいって一番周りを見てるのは美那都なのかもしれないな。
あの陽気な感じから予想もできないけどね。
それで、いいのかもしれない。
「ふんっ次変なこと言ったらその口、一生喋れないようにするから」
「す、すみませんでしたァァ!!」
勢いよく謝る柴から見て華音はそうとう柴をしばいたんだろう。
なんか柴をしばくってダジャレみたい。
やめよう。
仕切り直し仕切り直し、と。
勢いよく謝る柴から見て華音はそうとう柴を締め上げたんだろう。(ギリギリセーフ?)
「璃子せんぱーい」
柴は私に泣きついてきた。
あ、やべなんか子犬みたい。