忠犬彼氏。


「しましたけど何か?」

「そんなんだから女王様って呼ばれんだぞ!!」

「先生若干涙目ですよ。あ、舌打ちそんな傷つきました?」

私たちのやりとりをニヤニヤと笑いながら見守るクラスメート。

「き、傷つくわけねぇだろ!!」

「はいはい」

カタンと音を響かせ私は席に着いた。

「グスンッ……しゅ、出席取るぞー、グスッ……青田ー」

「……」

「青田ぁぁぁ」

「先生元気だせー」

「ひや、樋山……俺にはもうお前しか……」

「やだなー先生、気持ち悪いこというなよ」

本当うちの担任っていじられキャラ。
ま、そこがまた面白いけどさ。



担任が若干いじけながら教室を後にした頃、一通のメールが届いた。

また柴か、そんな軽い考えでメールを開いた。

「……ひっ!」

メールを見て私は絶句した。

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