忠犬彼氏。


「柴にゃんが可愛くなかったら何を可愛いと言うんだ」

もう駄目だコイツ。まじ末期。

「それは勿論、璃 子 先 輩 です!」

そうかそうか

って

「ええぇぇぇ!?」

「成る程な、柴にゃんはこういうのが好きか」

「何普通に会話続けてんの!?」

「はい!」

「何普通に答えてんのぉぉ!?」

しかも柴の野郎“璃子先輩”のとこ強調したよね!?


「成る程、成る程、柴にゃんは忠犬な訳だ」

「もう猫だか犬だかわかんねぇよ!」

ってツッコむ所そこじゃなかった!

いや、でも柴って柴犬からとった訳だし(※違います)
忠犬って忠犬ハチ公的なあれだし
でもにゃんって猫だし……

とか思ったらツッコんじゃったじゃん!


「だんだん璃子のキャラが崩れてきてると思うのよ、どうよ樋山君」

「激しく同意」

「激しく同意しないでえぇぇぇ!」

そして華音と樋山君は顔を合わせて“ほらね”と言うかの様に笑った。

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