忠犬彼氏。
「保健所連れてく」
「それは酷いですよ!
知ってますか!?日本では御犬様と……」
「いつの時代の話をしてるんだよ」
そしていつの時代の犬だ、お前は。
今の日本にそんなものないんだよ。
「元の時代に帰れ、本気で」
“本気”と書いて“まじ”と読む。
「先輩がいない時代に俺は生きれません!」
「重い」
アンタ、それは流石に重いって。
「先輩も、そうじゃないですか?」
「まずお前はその妄想癖をどうにかしてこい」
柴のキャラも若干壊れてきてる。
もう駄目だ。
美那都が末期なんじゃない、この作者が末期なんだ。
私はやっとそのことに気づいた。
少しばかり遅いけど。
「妄想なんかじゃないです!
これは俺の、未来予想図なんです!」
あー、そういやそんな曲あったなぁ……。
なんて呑気に考えた。
「その未来、信じて疑ってない?」
「勿論じゃないですか!」
「それを妄想って言うんだよ!」
国語1だな、やっぱり。