忠犬彼氏。


「履き替えてカバン置いたら速攻で会いに行きます!」

「是非来なくていいんだけど」

って何だその目は
シュンとかいう効果音がつきそうなんだけど。
しかも耳!なんかまた見えたんだけど!?


「だーもうわかった!勝手にして!!」

「はい!!」

甘えん坊の犬かよ。
本気でペットを飼ってしまった気分だよ。
まったくもう。


「何々、青田もうすっかり懐かれてんじゃん」

この声は…………


「なんとか山!!」

「樋山ですよ……っつか青田、何故距離を置く!?」

「来るな!!」

あ、白くなった。
まぁいいや。

「樋山きゅん樋山きゅん」

「ん?」

「あんまり璃子にゃんにちょっかい出さないであげて」

「へ?」

美那都……アンタ
意外だ、そんな優しい奴だったんだ。

今のでかなり印象変わったよ。

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